“クラフトビールの魅力”を消費者へ直接伝える
ファンイベントの中の人にインタビュー!
2022.09.09
「よなよなエール」や「インドの青鬼」、「水曜日のネコ」など、バラエティ豊かなクラフトビールをつくる株式会社ヤッホーブルーイング(以下、ヤッホーブルーイング)。とくに、よなよなエールは、スーパーで頻繁に目にするほか、公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS 」が展開されていることもあり、知っている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな株式会社ヤッホーブルーイングで、ファンイベントの企画・実行を担当している原 謙太郎さんに、お話を伺いました。原さんは直接消費者とコミュニケーションが取れるファンイベントを通じてどのような働きがいを感じているのでしょうか。
株式会社ヤッホーブルーイング よなよなエールFUN×FAN団・ヤッホー広め隊 ユニットディレクター。広告代理店にてインターネット広告のメディアプランニングに携わる。2011年に株式会社ヤッホーブルーイングへ転職。現在2つのユニットのディレクターを務める。(インタビュー当時)
入社試験でのプレゼンテーションが現在のファンイベントに繋がっている
ヤッホーブルーイングのクラフトビールを支持してくださるファンの皆様向けに、クラフトビールの個性や多様性といった魅力を学べるファンイベントを企画・実行しています。
コロナ禍前には当社のクラフトビールを飲みながら音楽や料理を楽しめる 「よなよなエールの超宴」や、醸造所の現場を直に見られる「よなよなエール 大人の醸造所見学ツアー」などを開催していました。コロナ禍に入ってからオンラインイベントが中心で、例えばクラフトビールについて学べる「よなよな 月の道楽座」や「よなよなエール25周年お誕生日会」も開催し、多くの方に参加 いただきました。
こうしたイベントを通じて、クラフトビールの特徴や多様性を伝えるとともに、ファン同士の交流がより活発になれば嬉しいなと考えています。
入社前からビール含めお酒全般好きではありましたが、詳しくはなかったですね。転職した理由ですが、前職の広告代理店時代に抱いていた3つの思いを実現できると感じたのが当社だったためです。
- 自社製品を持つメーカーで働きたい
- 広告代理店が激務だったため、働き方を見直したい
- 広告代理店時代に培ったメディアプランニングのスキルを活かせる会社で働きたい
この3つの思いを持って転職活動をしていたところ、私の地元・長野県で変わったビール会社があるということで、ヤッホーブルーイングの会社説明会および面接を受け、無事転職できた、という経緯になります。
当時は20人くらいの小さな会社だったのですが、すごく楽しそうな雰囲気が印象的でしたね。その雰囲気の良さにも惹かれ、入社試験を受けました。試験では事業プランを経営陣にプレゼンテーションするという変わった課題もありました。私はその課題で、「ファンとの絆を強める取り組みをしよう」という主旨の提案をしましたが、社内でちょうどファンイベントが企画され、一部行われていたので、それが私の提案と一致し、今のファンイベントへと繋がっています。
普通のビールメーカーにはない、ファンとの直接交流が魅力
ファンとの絆づくり活動を含め、「多様で個性的なクラフトビールを通じて日本のビール文化をより楽しいものに変革していく」というヤッホーブルーイングのミッションの実現に向けて一丸となって邁進していくことに魅力を感じています。フラットで雰囲気が良いところもとても気に入っていますね。
ファンイベントを通じて、最終消費者であるファンの方々と直接触れ合い、嬉しい反応をいただけることです。当社のようなビールメーカーがビジネス上でやり取りをするのは卸売業さんや小売店さんが多く、普通は最終消費者に会うことは少ないです。ただ当社の場合は、イベントを通してファンの方と直接触れ合うことができます。一緒に乾杯したり、製品の感想を直接お聞きできたりするときには、この仕事をやっていて良かったなと思います。
入社して初めて担当したイベントです。新製品発表会を「メディア向け」と「ファン向け」にそれぞれ開催したのですが、メディアの方々の反応とファンの方々の反応が全く異なり、とくにファンの方々の熱量の高さには驚かされました。
お酒にはアルコールが入っているので、過度な摂取はトラブルに発展する恐れがあります。そのため、お酒にまつわるトラブルに気を付けています。
社員のモチベーションアップの効果は大いにあると感じています。会社として「ファンとの絆づくり活動」を始めたばかりのころは、社内にもまだ意義や効果を疑問視する雰囲気が少なからずありました。
ただ、参加したスタッフからは「ファンの方に喜んでもらえた」「ファンの方に製品の魅力を自分の言葉で伝えられた」「一緒に乾杯できた」というような、ファンの方々との直接のコミュニケーションについて好意的な声も徐々に出始めてきました。何より「楽しかったからまた参加したい」と言ってくれたり、周囲のスタッフへ参加を推奨してくれたりして、徐々に社内におけるファンイベントの意義が確立していきましたね。
ファンとの絆づくり活動を更に加速させていきたいです。コロナ禍になり休止している「よなよなエールの超宴」といった「リアルでの大規模ファンイベント」がまた復活できたら 嬉しいですね。また、北海道日本ハムファイターズの新球場内に現在建設中の醸造所「そらとしば by よなよなエール」や、現在構想中の「ヤッホーブルーイング大阪ブルワリー(仮称)」といった新拠点でのファンイベントもどんどん展開していきたいと考えています。
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取材日:2022.09.09