「未経験からの挑戦!」
女性コンサルタントが描く将来図とは
2022.08.16
営業職から業界未経験のからコンサルティング業界へファームに転職し、日々挑戦しながら成長している山田郁子さんに、コンサルタントになったきっかけ、仕事のやりがい、目指すキャリアについて伺いました。
大学卒業後、外資系大手SIerに入社。前職では金融のお客様に向けたITインフラのソリューション営業に4年半従事。2021年7月 に株式会社リブ・コンサルティング入社。モビリティ領域にてマーケティング、事業開発、組織開発など幅広い案件を担当
企業の課題を俯瞰できるコンサルタント職で力を磨きたいと思った
金融業界のお客様に向けて、ITインフラに関わる課題をヒアリングし、適切な解決プランを提案するソリューション営業をしていました。サーバーなどハードウェアからソフトウェア、システムエンジニアのアサインなどサービス全体を構築し、提案する仕事です。
提案した内容が無事にシステムリリースできたときは達成感がありました。業界初のサービスなど大きなプロジェクトに参加したときもワクワクしましたね。
大学在学中の話になるのですが、4年間、海外インターンシップを運営する団体で活動していました。乗り気でなかった学生が海外でのインターンシップを経て、将来やりたいことをいきいきと話してくれて、自分の活動や対話が人の人生に少しでも貢献できたときの喜びを知り、いつか人事の仕事をしたいと思うようになりました。
でも、多くの組織にとって最前線である営業の現場を経験しないまま人事職に就いても説得力がないのでは…と考え、大学卒業後は外資系Slerの営業職を選びました。
現場の経験も積んだ先に人事職に、とも思ったのですが、営業職で数年間働く中で、感じた疑問も生まれてきました。それは労働環境の整備や働く人々のモチベーションは人事だけで解決できる領域ではないのではないかという点。人事課題の解決には、もっと広い視野で組織や経営の課題を理解する力が必要だと感じ、さまざまな企業の課題に向き合い、解決に導くスキルを得られる仕事を探し、たどりついたのがコンサルタントの仕事でした。
自分のスキルが商品価値になる醍醐味とプレッシャー
車メーカーやカーディーラー・部品メーカーなどが対象となるモビリティ業界に特化した部門の中で、クロスモビリティ事業部(X-Mobility)に所属し、現在はカーディーラーのクライアントの販売戦略や人事制度、新規事業領域のコンサルティングを担当しています。
従来のガソリン車から電気自動車に移行していくなかで、注力商品が変われば、適した販売方法が変わり、必要な人材や研修も変わります。自動車業界のあるべき姿を一緒に考えながら、カーディーラーの在り方、販売戦略などを提案しています。
前職は商材ありきの提案でしたが、コンサルティング業界では自身やチームで考えた戦略や戦術が武器となり、そこに至る自分のスキルが商品であるという点にやりがいを感じています。と、同時に不安やプレッシャーも…。経験年数は関係なく、担当している案件ではプロフェッショナルとしてお客様に対峙するのが基本です。いかに頼ってもらえるか、相談する価値があると判断してもらえるか、そのためのインプットは不可欠です。具体的には、書籍やデスクトップ上でのリサーチに加えて、有識者に対するインタビュー等一次情報まで取得しに行くプロセスは前職時にはなかった「インプットの深さ」だと思います。
不安が克服できたのは、会社の充実した育成プログラム
現職へ入社を決めた理由がふたつあるのですが、ひとつは「“100年後の世界を良くする会社”を増やす」という理念に共感できたこと。私の目指す人事像は、その企業で働く人のやりがいを増やし、その結果社会が少しでも輝いていくこと。その世界を目指すコンサルティングで力を身につけたいと思いました。 二つ目の理由は、コンサルタント未経験の中途採用でも、基礎から育成する社内制度や企業文化が整っているという点でした。
まず、ユース期間とよばれる約4か月の研修があり(2022年より2か月間に変更)があり、コンサルタントとしての心構えや基礎スキルをみっちり学びます。研修の間に、社内の各事業部がどのような業務を担っているのか知り、3か月ほど経った頃に各自、配属先として希望する部署を決めることができます。モチベーションの維持や自分がもつスキルを活かすうえでもよい仕組みだと思いました。
現場に出た後も、社長や役員が直接コンサルタントに講義を行う研修もあり、講義内容はもちろん、コンサルタントとしてのあるべき姿について学ぶことも多いです。
半年ごとに上長からキャリアプランについてレビューを受けるのですが、評価項目が細かく設定されていて、詳細なフィードバックやアドバイスをいただいています。ほかにも、マネージャークラスが新メンバーの教育を担当する1on1トレーナー制度や、役員が育成を担当するメンター制度などもあります。
日々の業務のなかで、ひとりでは答えが見いだせないことがあれば、社内のエキスパートに気軽に相談できる環境なので、未経験でも自分の行動次第でコンサルタントに求められる思考法や多くの業界動向やナレッジ吸収できます。
また、男性、女性と分類されることもなく、クライアントや社会にどう貢献できるかという点に価値基準が置かれていて、組織としてクライアントに提供する力を高めるため、プロフェッショナル同士が教えあい、助けあい、刺激しあう環境は、個々の成長スピードを加速させていると思います。
カーディーラーのクライアントを担当していますが、車という商材の特性上、販売する側、購入する側も男性中心というイメージがあるかと思います。
一方、ご夫婦で車の購入を検討する際、子育て面での利便性が優先されたり、女性が車を購入するケースも増え、カーディーラー側も女性のニーズを知りたいと考えています。女性をターゲットにした新規事業のペルソナ設計や販売戦略、人事戦略設計において、女性である自分の視点は武器になっていると考えています。
成果にこだわり、伴走一緒に併走するコンサルタントになりたい
コンサルタントとしての価値提供や成果にこだわることは当然として、現職ではクライアントから長くつきあい続けることができるパートナーと認めてもらうために“相手が話しやすい空気をつくり、この人に相談したいと選ばれる存在になる”ことを大事にしています。 二つ目の理由は、コンサルタント未経験の中途採用でも、基礎から育成する社内制度や企業文化が整っているという点でした。
私もそのマインドを忘れず、業務に取り組み、クライアントから指名でご相談をいただいたときは距離が少し縮まったと感じられる瞬間です。
目の前の課題を一つずつクリアし、圧倒的なスピードで成長していきたい。
大きく2点あります。ひとつは成長機会が多いということ。クライアントの課題に対してチームをつくり、各分野のスペシャリストとともに業務の進め方や課題解決を導き出せる機会が事業会社と比較すると圧倒的に多いと感じます。スペシャリストとの折衝やインプットを経て、見える世界も広がりました。 二つ目の理由は、コンサルタント未経験の中途採用でも、基礎から育成する社内制度や企業文化が整っているという点でした。
2点目は、リブ・コンサルティングの魅力に繋がりますが、マーケティングから営業、コンサルティングまで一連の流れで携わることができる点です。通常のコンサルティングファームであれば、パートナーなど経営層が顧客を獲得することが一般的ですが、このフローをコンサルタントがやれるファームはあまりなく業界としてとてもユニークだと思います。
たとえば、カーディーラーの業界全般に通じる考え方や施策があれば、ホワイトペーパーにして社外に発信したり、ホワイトペーパーの内容を自分の口で説明したいと思ったら、セミナーを開くことも。セミナーを実施することでリード顧客を獲得し、提案を行う機会も多くございます。
経験豊富なコンサルタントのみならず、若手でもチームの一員として、自社のマーケティング一連の流れに参加できるのは貴重な経験です。
この先2年間の目標としては、コンサルタントとして自立し、プロジェクトリーダーをリードできるスキルを身につけたいです。任されるようになりたいです。目の前にある課題に全力で取り組むことで、学生時代から描いている未来の自分に一歩ずつ近づけると思っています。
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広報から一言
山田さんについて
物腰柔らかな雰囲気ながら、男性が多くを占めるモビリティ業界のクライアントに対し、女性視点の提案や組織の在り方を積極的に提案し、会社にとっても大きな力になっています。目指すキャリアを明確にもち、積み上げていく姿勢は、信頼できるコンサルタントに欠かせない資質だと思います。
入社後の育成プログラムについて
プロフェッショナル同士が学びあうことで、組織として提供できる価値を高めていく「集合天才」の価値観を大切にしています。
■OJT(オンザジョブトレーニング)
幅広い業界・テーマ・国のプロジェクトに関われるジョブローテーションや、コンサルタントとして自立するためのロードマップ(約100項目)に基づくプロジェクトごとのフィードバックを通じて、コンサルタントに求められるスキルやマインドを体得できます。
■勉強会
海外トップビジネススクールのMBAコースを内製化したプログラムや、外部講師を活用した勉強会などを実施しています。
■イベント
優れた成果を出したプロジェクトのノウハウを共有する「プロジェクトナレッジ共有会」や、年間優秀プロジェクトのメンバーによる発表会などを開催しています。
評価・報酬制度について
各グレードで求められるスキルを細かく明記し、年収レンジも含めてすべて社員に公開。社員が会社の評価制度を正しく理解できるようにしています。
また、社会に貢献できるコンサルタントになるためにはマインドの習熟が重要であると考え、評価制度にマインド項目を導入し、昇格などの要件として適用しています。
トレーニング業務を行う社員には育成手当を支給。会社として育成に成果を上げる社員を評価する姿勢を明確に打ち出しています。
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取材日:2022.08.16