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SaaS

人生のテーマは「人と向き合うこと」。
学生と最善の選択を模索するリクルーターが語る働きがいとは

2022.09.26

freee株式会社インタビュー
「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げ、
「freee会計」や「freee人事労務」などをはじめとした個人事業主から中小企業までスモールビジネスの
バックオフィス業務を効率化するクラウドサービスを開発・提供

freee株式会社(以下、freee)は、約38万の有料課金ユーザーを抱える、急成長中のメガベンチャー企業です。そんなfreeeの成長を加速させている一つの要因が「マジ価値」という文化があります。マジ価値とは、「本質的(マジ)で価値ある」の略で、従業員はマジ価値、つまり「ユーザーにとって本質的な価値があると自信を持って言えることをする」を軸に、お客様へ価値を提供しています。 今回はそんな独自の文化を持つfreeeで、学生に「マジ価値」を届けているリクルーター 宇田 渉平さんにお話を伺いました。

インタビュイー紹介「宇田 渉平さん」
freee株式会社 宇田 渉平さん

経営基盤事業本部 新卒採用チーム。
2021年freee株式会社に新卒入社。法人セールスを経て、2022年7月より新卒採用チームへ。

「自分らしく生きる人をサポートしたい」を実現するために、freeeへ入社

宇田さんは1年目に法人セールス、2年目の7月より新卒採用チームで働いていらっしゃいますね。
それぞれの業務内容を教えてください。
宇田さん

1年目の法人セールスでは、20名以下のスモールビジネスの方々へ、freeeのプロダクトのデモ画面をお見せしつつ、お客様の課題や悩みをfreeeではどのように解決できるのかを提案していました。

新卒採用チームにの配属された2年目の7月からは、選考中の学生さんをサポートする役割を担っています。

freeeに入社した背景をお聞かせください。
宇田さん

就職活動の軸に据えていた「自分らしく生きる人をサポートしたい」という想いが、freeeでなら成し遂げられるのではないかと考え、入社を決めました。

なぜ宇田さんの想いをfreeeで実現できると考えられたのでしょうか。
宇田さん

freeeが提供しているプロダクトは会計ソフトや人事労務ソフトなどで、「煩雑な業務を効率化し、スモールビジネスの方々が、やりたい業務に熱中できる環境を提供する」ことをゴールに据えています。

例えばパン屋さんであれば、美味しいパンをつくることがやりたい業務であって、経理業務はやらなければならない業務に分類されますよね。

やらなければならない経理業務を少しでも効率化し、パンをつくる業務により時間を割けるような環境を提供できるのがfreeeのプロダクトです。「自分らしく生きる人をサポートしたい」という私の想いを具現化できるプロダクトだと感じました。

宇田さんはなぜ「自分らしく生きる人をサポートしたい」という想いを持たれるようになったのでしょうか。
宇田さん

大学4年生でフィリピンに留学した際に、できたゲイの友人の影響が大きいですね。その友人は化粧品が大好きで、毎日のように私に化粧品について熱心に語っていました。話を聞いているうちに、「性別や環境、国籍に関係なく、自分が好きなことを表現している人って素敵だな」と思うようになりました。

こうした経験もあり、日本でもその友人と同じような、好きなことに熱中できる人を増やしたいと思うようになりました。

freeeの選考を通して「マジ価値」を提供する

宇田さんは2021年にfreeeへ入社し、2022年7月には新卒採用チームへ異動されています。
異動したきっかけを教えてください。
宇田さん
freee株式会社インタビュー風景

新卒採用チームへは異動を希望して、それが実現された形です。異動を希望した理由は2つあります。

1つ目が、freeeで1年間働き、心の底から「良い会社だな」と感じたことです。その良さを、進路や将来で悩んでいる学生さんにお伝えしたいと思いました。

2つ目が、新卒採用チームでは、自分の目標である「人と向き合う」ということによりコミットできると考えたためです。

1年目の法人セールスの仕事でも、お客様と向き合うこと自体はできていました。ただ、「仕事を通じて社会貢献がしたい」「自己成長できる環境で働きたい」など、抽象度の高い感情をお持ちの学生さんと接することは、その人自身の根本的な感情と対峙し、よりその人自身と向き合うことができるのではないかと考えました。

異動されて約3ヵ月ですが、どのような点に仕事のやりがいを感じますか。
宇田さん

学生さんにとっての、最善でマジ価値な意思決定をしていただくサポートができることです。学生さんの中には「なんとなくITやSaaS業界が良い」「freeeは成長していると記事で読んだから受けたい」というような、ふんわりとした思いでfreeeに興味を持って下さる方が沢山います。これは全く悪いことではありませんが、その抽象度の高い願望を一緒に言語化し、freeeに入社する・入社しないに関わらず、最善の意思決定を一緒に出すことができたときには、この仕事をしていて良かったなと感じます。

新卒採用チームでありながらも、freeeに入社しない選択肢も含めて、学生さんと向き合っているのですね。
宇田さん

もちろんfreeeに入社していただくのが一番嬉しいことではあります。ただ、当社は本質的な価値である「マジ価値」を届けることを何より大切にしています。そのため、学生さん一人一人の個性や希望、考え方などに向き合い、一緒に話し合いながら、場合によってfreee以外の会社の方が、その方の人生にとってプラスになるのではないか、というお話をするケースもありますね。freeeの選考を通して、学生さんにいかに良い体験をしてもらうかを軸に、日々業務に取り組んでいます。

1年目の法人セールス時代もfreeeの文化「マジ価値」を軸に業務をされていたと思いますが、
「マジ価値」に関わる印象的な出来事はありましたか。
宇田さん

セールスなので月の営業目標が設定されているのですが、ある月に“このお客様に今月プロダクトを導入いただけたら、私の目標が達成する”という状況に直面しました。ただ、私としては、そのお客様は来月に導入いただいた方が、より価値を感じていただける素敵な決断になるではないかとも思っていました。

このモヤモヤをジャーマネ※に伝えたところ、「目先の数字はあくまでも目標として立てている数字。本当にお客様にとって価値あることだけをやり続けてください」という言葉をもらい、来月導入いただくことになったんです。このときはマジ価値を軸に、お客様のことを第一に考えている会社であることを強く感じることができましたね。
※ジャーマネ:freeeにおけるマネージャーの呼称

マジ価値が文化として根付いているのですね。
宇田さん

当社では「マジ価値の下では皆平等」という言葉をよく聞きます。そのため、例え社会人歴30年のベテラン社員であろうが、マジ価値のためには、新入社員にフィードバックを求めてくることもあります。なかなか他の会社では見ない光景ですよね。

それだけ、当社は「マジ価値」をベースに、常にお客様にとっての成功とはなにか、価値とは何かを考え、皆が同じ方向を向いて働いているのだと思います。だからこそ、「嘘のない仕事」ができ、その結果お客様から感謝の言葉をいただくと、とてもやりがいを感じますね。

これからも、人生のテーマ「人と向き合う」ことを続けていきたい

「マジ価値」に加え、マネージャーを「ジャーマネ」と呼ぶ文化も面白いなと思いました。
なぜジャーマネと呼ぶのでしょうか。
宇田さん
freee株式会社 宇田 渉平さん

ジャーマネは、芸能界の業界用語ですね。一般的なマネージャーの仕事は部下の仕事の管理だと思いますが、当社におけるマネージャーは、芸能界のジャーマネがタレントをより輝かせるための役割を担っているのと同じように、一人一人のメンバーが輝くようにサポートすることを重きに置いています。こうした当社独自のマネージャーの役割を表現するためにも、ジャーマネと呼称しています。

そのほか、freee独自の文化はありますか。
宇田さん

全員があだ名で呼び合っています。例えば私のあだ名は「宇田ちゃん」で、皆から宇田ちゃんと呼ばれています。また私のジャーマネの葉山は「ハッチさん」、CEOの佐々木 大輔は「DSさん」と呼んでいます。あだ名も、全員がフラットに働ける当社の風土がよく表れている文化ですね。

それだけ、当社は「マジ価値」をベースに、常にお客様にとっての成功とはなにか、価値とは何かを考え、皆が同じ方向を向いて働いているのだと思います。だからこそ、「嘘のない仕事」ができ、その結果お客様から感謝の言葉をいただくと、とてもやりがいを感じますね。

最後に今後の目標についてお聞かせください。
宇田さん

正直、私は仕事をしながら、どうなりたいかを考えるタイプなので、明確なキャリアビジョンは、今のところはありません。ただ私にとって、「人と向き合う」ことは人生における大きなテーマです。このテーマには、どの部署に配属されたとしても一貫して向き合っていきたいと考えています。

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取材日:2022.09.26