採用成功のカギは企業口コミサイト対策?成果事例も
- 口コミ対策の重要性
- 新卒採用施策
- 歩留まり改善
2025.02.25
企業口コミサイトが採用に与える影響とは?
新卒・中途ともに9割の求職者が企業口コミサイトを閲覧
まずは、以下のグラフをご覧ください。

エン・ジャパン株式会社「『エン転職』ユーザーアンケート」(https://partners.en-japan.com/special/190313)
就職活動・転職活動の現場でほとんど全ての人が参考にしていることがわかります。これだけ見ても、非常にインパクトのある数字ではないでしょうか。
応募前の閲覧が最多!選考プロセスの前半に企業口コミサイトはよく見られる
では、求職者の方々はどの段階で見ているのでしょうか。以下のグラフをご覧ください。

その多くが、応募前の段階で参考にしていることがわかります。
半数以上が応募前に「やっぱ辞めた」を経験!選考辞退や内定辞退も…
次に、口コミが選考辞退や内定辞退へどのように影響するかを見てみましょう。以下のグラフをご覧ください。

企業口コミサイトの投稿内容について、求職者は「質問しない」
ここで一つ疑問が残ります。応募前や選考過程、さらには内定に至るまで、求職者は口コミに記載されている情報について、ご自身の不安や疑問を企業に質問しないのでしょうか?
こちらに答えがありました。

企業口コミサイトは求職者の「静かな離脱」を招く
実際、VOiCEを運営する私たちも、多くの企業様や求職者様と接する中でわかったことは、選考プロセスで採用担当者や面接官をはじめ社員の方々と接する場面が増えれば増えるほど、口コミよりも目の前にいる方々の言葉を信頼する傾向があること。コミュニケーションを取る中で、不安や疑問も払拭されるからでしょう。しかしながら、選考プロセスのコミュニケーションが十分でなければ、口コミの影響は残り続けるとも言えます。
これらの結果を見てわかることは、
・ほとんどすべての求職者が口コミを参考にしている
・口コミは企業の採用活動に負の影響を及ぼす
・とりわけ応募前のコミュニケーションが取れない方々に強く影響する
・選考プロセスに移っても、質問できない求職者が多い
・よって、選考辞退や内定辞退も招く
こうして「静かな離脱」を招くのが企業口コミサイトの実情と言えます。
なぜ、企業口コミサイトは悪口ばかりなのか?
本来、企業口コミサイトは、より正しい現場感を知るために必要なものであるはずなのに、なぜ悪口ばかりが散見され、働き続ける人の働き続ける理由、つまりその会社で働いている人だからこそわかる「魅力」は発信されづらいのでしょうか?そのヒントは「投稿の構造」にあると考えられます。
企業口コミサイトの構造と書き手
企業口コミサイトを利用したことがある方からすれば釈迦に説法かもしれませんが、企業口コミサイトを閲覧するには、自身が在籍している企業、または在籍したことのある企業について、口コミを投稿しなければなりません。つまり、辞めようとしている方々、または辞めた方々が、次の転職先の口コミ情報を見るために書き込むケースがほとんどです。
そんな方々に「退職検討理由」や「経営者への提言」という設問を用意したら、どんな内容が書き込まれるでしょうか?想像に難くないと思います。
企業口コミサイトの投稿内容の傾向
これもまたVOiCEを運営する私たちが多くの経営者や人事担当者と会話をさせて頂く中で学んでいることなのですが、書き込んでいる人の多くが、社風に合わなかった早期離職者や活躍できなかった退職者であることがわかっています。
例えば、カルチャーマッチを重視する企業やMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)にこだわりのある企業では「宗教染みている」といった、社風を揶揄するような書き込みが多数見受けられます。が、しかし、中で働く社員の多くは「この文化が好き」「ミッション実現に向けて日々切磋琢磨できる仲間がいる」など、ポジティブな反応が多く見受けられます。
また、営業成績で評価される実力主義の会社では、「インセンティブが少ない」「賞与は寸志程度」 のような書き込みが多数見受けられます。が、活躍人材の声を聞いてみると「20代で管理職に昇進した」「入社3年で1000万プレイヤーになった」など、見ている景色が異なるケースが多くあります。
つまり、企業口コミサイトに書き込まれる内容は、確かにその企業の一側面を表したものであるのかもしれませんが、もう一方の側面は中々表面化されづらい、ということです。
従来の採用における企業口コミ対策
では、企業はこうした口コミサイトの現状に対して、どのような手立てができるのでしょうか?大きく二つの対策が考えられます。
口コミに対する返信機能の活用
enジャパンが運営する「エンゲージ 会社の評判」では口コミに対する「返信」機能が設けられています。こうしたサービスを活用し、丁寧で誠実な対応を示すことは、退職者はもちろん、閲覧する求職者との信頼関係を築くことができ、ひいてはブランドイメージの向上に繋がります。返信は迅速に行い、問題解決の意欲を示すことが重要です。
口コミの削除依頼
誤った情報や悪質な口コミがある場合、企業は口コミサイトの管理者に削除を依頼することができます。削除依頼は、根拠のある正当な理由が必要であり、企業の評判を守るための手段として利用されます。ただし、依頼が必ずしも通るわけではないため、慎重に対応する必要があります。
このほか、最近では、書き込み代行を担う業者も生まれてきているようです。しかしながら、これは企業倫理的に問題のある方法であり、発覚した場合には社会的な信頼を大きく損なうため、論外と言わざるをえません。
私たちが考える、本来やるべき採用における企業口コミ対策とは
ここで、私たちの考えを伝えさせてください。
本来やるべき企業口コミ対策は、
・退職者の辞めた理由より、現職社員の今ここにいる理由を届ける努力
・今いる社員のワークエンゲージメントを高める組織づくりの努力
にあると考えます。
そのうえで、私たちのサービスをご紹介させてください。
私たちの提案「現職社員の口コミサイト VOiCE」とは
「現職社員の口コミサイト VOiCE」は、「辞めた理由より、今ここにいる理由を。」をコンセプトにした企業口コミサイトです。

VOiCEでは、企業固有のアンケートURLとパスワードを発行し、在籍中の社員からのみ声を集めます。「組織サーベイ」として用いることで組織の現状把握にも役立ち、組織の改善活動にも活かせるサービスです。
設問は口コミを集めるための定性調査に加えて、エンゲージメント調査を兼ねた定量調査と、の2つが存在します。
定性調査では、その企業で働く魅力や先輩社員の成長やキャリアの軌跡、一緒に働く社員の魅力、仕事観・価値観など、様々な観点から「今ここにいる理由」を言語化し、サイト上で発信しています。一方、定量調査では、年代や性別、役職、所属組織、職種などの属性別に細やかに評点を分析できるため、より良い組織づくりの足がかりとして活用できます。
つまり、今いる社員の「今ここにいる理由」を発信することで、「辞めた理由」で溢れる口コミシーンに、もう一つの選択肢を提供する。求職者の「辞退理由」ではなく「志望理由」となるサイトです。
また在籍中の社員の声を基に、より良い組織づくりを行い、社員のワークエンゲージメントを向上させる。結果として、より充実した現職社員の口コミが増えていく。そんな未来へと繋げていきます。
口コミの増加は、ページの充実に繋がり、採用コンテンツとしても活用でき、また「会社名+口コミ」「会社名+評判」といったレピュテーション検索市場での露出にも繋がります。
「VOiCE」の導入企業事例
応募数が2.1倍に上昇!求人と口コミのギャップ解消がカギ

(導入前の課題)
求人媒体で自社プロダクトの開発に携われることを推した内容を発信。しかし、実際は入社後数年はSIerの事業領域で客先常駐する業務に就くことが多かった。既存口コミサイトではそのことについて退職者から「実際は現場による」「案件ガチャ」「結局客先常駐…」など、ネガティブな文脈で書き込まれることが多く、求人と口コミのギャップが目立つようになり、応募数が目減りしていた。
(導入後の変化)
活躍人材の見ている景色は退職者のそれとは異なり、入社後数年間のSIerでの経験は、沢山のスキルが得られる重要な期間であること。また、それが長期的なキャリア形成に活かされ、今ではエース社員として自社プロダクトの上流工程に携わっていること。など、既存の口コミサイトでは表面化されない内容が集まった。これにより、求人と口コミのギャップが解消され、応募数を倍増させることに成功。
選考進展率が1.5倍に!カルチャーマッチ度の高い人材と会える割合が増えた

(導入前の課題)
数年単位で新規事業の立ち上げ・撤退が行われるベンチャー精神あふれた企業ということで、組織の変化が多かった。そのスピード感についていけない退職者も一定数生まれ、「方針が定まっていない」「変化のしわ寄せが多く残業過多」など、ネガティブな口コミも溢れ、それを読んだ応募後の求職者からの面接辞退が続出していた。
(導入後の変化)
定着している活躍人材の声を見ると、もともと事業づくりをWillとして持ち、事業開発・組織開発における仕事の醍醐味を語る社員が多数を占めていた。そうした情報を読んで、共感・共鳴した方の選考進展率が上昇し、会いたい人に会える状態を作ることに成功。
親ブロック阻止により、内定承諾率が約10%向上!前年対比で1.5倍の入社数に

(導入前の課題)
ITエンジニアの人材派遣企業で、様々な現場で実務経験を積み、自身の市場価値を高められる点で応募者や内定数は数多く集められていた。が、人材派遣業界であることに内定者の親御様から反対される学生が多く、内定の歩留まりが悪化していた。
(導入後の変化)
在籍中の社員が口を揃えて、「様々な経験を積みスキルアップを図れる成長環境である」「若手社員の成長意欲が高く活気あふれる組織風土」「成長意欲の高い社員ほど若くして活躍、昇進する機会に恵まれている」など、求職者ご自身が魅力に感じている点と先輩社員の口コミ内容が一致したことで、親御様の不安や懸念を払拭することができ、内定承諾が向上した。
採用における企業口コミ対策として「VOiCE」を
就職活動・転職活動市場は、目まぐるしい変化の一途を辿っています。そもそもの生産年齢人口減に加えて、サービスの多角化により、「これさえやればOK」という神話は崩壊しつつあります。ただ一つ言えることは、こんな時代だからこそ、より確かな情報を求める求職者は増え続けるということ。OpenWorkが過去最多の登録者を記録したことが、何よりの証拠です。
退職者の声に左右される採用活動に終止符をうち、そして、地雷除去ではなく花を植える仕事を、私たちと一緒にしていきましょう。