新卒が定着しない理由とは?
採用ミスマッチを防ぎ、早期離職を減らす方法を紹介
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2025.02.21
企業では、新卒採用後の早期離職率が増加傾向にあります。厚生労働省のデータによると、3年以内に3割以上の新卒社員が退職するという現状が明らかになっています。
新卒の早期離職増加は、採用や研修にかけたコストの無駄だけでなく、職場全体の士気低下や生産性低下にもつながる重要課題です。
本記事では、新卒が定着しない理由を解説するとともに、その解決策も提示します。
※参照元: 厚生労働省「新規学卒者の離職状況」 (https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137940.html)
新卒が定着しない理由とは
新卒の早期離職の背景には、選考過程で情報提供や認識すり合わせが十分にできていない、入社後の支援体制の不足といった要因があります。適切な情報提供や支援体制の強化が、定着率向上のカギです。
企業と応募者の情報にギャップ
採用ミスマッチが発生する要因
・求職者の知りたい情報を伝えられていない:求人票や説明会では、自社が強み・魅力と感じる部分が強調されがちで、求職者が知りたい実際の業務内容や職場環境が十分に伝えられていない。
・選考方法の偏り:面接のみで判断する傾向が強く、求職者の適性を十分に把握しきれない。(スキルテストや現職社員との対話など、さまざまな選考方法を組み合わせることで、求職者の適性がよりわかるようになる)
面接でのマッチング精度の低さ
採用面接ではスキルや経験が重視され、企業文化や価値観とマッチしているかのすり合わせがおろそかになることがあります。この結果、スキル的には問題のない人材が採用されても、企業文化になじめず早期離職に至るというケースが考えられます。
面接では「この会社で働くことが自分に合っているのか」という点を、応募者と深く議論することが重要です。例えば、応募者に対して以下のような質問を行うと良いでしょう。
改善策として取り入れるべきポイント
応募者への質問例
・「これまでの経験を活かして、当社でどのように貢献できるとお考えですか?」
・「働く上でモチベーションを感じる瞬間はどのような時ですか?」
・「どのようなリーダーシップスタイルが理想だと思いますか?」
企業側が伝えるべき情報
・会社のビジョンと目標(どのような社会的使命やビジョンを持っているか)
・具体的な業務内容(入社後に期待される役割や具体的なタスク)
・職場環境とチーム構成(チームの人数、働き方、雰囲気)
・評価とキャリアパス(成果の評価方法や昇進・昇給の基準)
・働き方の柔軟性(リモートワーク・フレックスタイム制度など)
入社後の支援体制の不足
新卒社員の定着率を上げるための施策
早期離職を防ぐためには、入社後のフォローも重要ですが、現実には、新卒社員が入社後に孤立感を感じたり、業務についていけない状況に陥るケースが少なくありません。
ある調査によれば、新入社員の約40%が「職場に相談できる人がいない」と回答(※)。職場内での支援体制の不足が問題として浮き彫りになっています。新卒の定着率を上げるため、下記のような取り組みを検討しましょう。
・メンター制度の導入:新入社員が気軽に相談できる環境を整える。
・研修・OJTの充実:実務に必要なスキルを計画的に習得させる。
・定期的なフィードバックとキャリア面談:成長を実感できるようにする。
・コミュニケーション促進のための社内イベント:チームとの関係構築をサポート。
※参照元: リクルートキャリアの調査 (https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2023/0727_12345.html)
新卒の採用ミスマッチ・早期離職を防ぐために
“自社の今”を正しく伝える取り組み
求職者が知りたいのは「今、社内はどんな状況なのか」「今入社したらどんなことが求められるのか」「今、どんな人が働いているのか」といった具体的な情報です。
人事採用担当者から自社について伝えると同時に、現職社員が実際に感じている「働く魅力」や「やりがい」を届けることで、自社理解を促すと同時に、マッチ度の高い求職者の志望度を高めることも可能です。
有効な情報発信方法
・企業サイトやブログでの情報発信
・ソーシャルメディアの活用(Instagram・LinkedInなど)
・イベントの実施(社内見学会・オンライン説明会)
・採用マッチングツールの活用
“企業の今”を伝えることで早期離職ゼロへ
新卒の定着率向上には、採用ミスマッチを防ぐことが不可欠です。「自社の今」を正しく応募者に伝え、相互理解を深めることで、早期離職を減らせます。
特に、当メディア「VOiCE」のような現職社員の声を発信するプラットフォームを活用することで、企業の文化や価値観を正しく伝え、マッチ度の高い人材の採用につなげることが可能です。
VOiCE導入後、早期離職ゼロを達成した企業様の事例もございます。ぜひ下記より資料をご請求ください。