必ず見つかる!
「自分に合った職業の探し方」
2022.11.30
「私の天職は他にある!」と思うことはだれしも経験すること。でも、その「天職」が何か、理解できていますか?「好きな事=天職」となれば良いですが、なかなか自分が思う通りにはなりません。
転職活動を進める間に、あなたが考えている天職とは別に、適職に出会えるかもしれません。天職と適職はどう違うのか、あたなの適職の見つけ方について解説しています。
適職がわからない人が
自分に合った仕事を見つけるための方法
適職とは
適職がわからないという人は、「自分に合った仕事=適職」というイメージであることが多いのですが、そもそも「自分に合った仕事」という言葉自体が、あいまいです。適職探しをする前に、適職を定義しておく必要があります。
また、適職と似た言葉として、「好きな仕事」を使う人もいます。ではあなたの「好きな仕事」は何?と問うと、これまた不明瞭です。何を探せばいいのかが、はっきりとしていなければ、探しに出かけても迷子になってしまうのは仕方がありませんね。
デジタル大辞泉によると、【適職】とは、「その人の能力・才能などに合った職業」です。ここには、「好き」という言葉は出てきません。自分の能力・才能などに合った職業であれば、あまり苦にならないだろうとは、想像できます。でも、好きかどうかは別のことです。能力・才能に合うということが、第一の条件だと考えていいでしょう。
好きな仕事
どうせ働くのであれば、好きなことを仕事にしたいと誰もが思います。ですが、仕事というものは、実際に携わってみないと分からないという面があります。できることをやっているうちに、仕事の面白みが分かってきて好きになった、というのはよくあることです。むしろ、やってみてから、これは好きだ、と感じることの方が多いのです。
経験の浅いうちに「好き」を適職の基準にしてしまうと、選択の幅が極端に狭まってしまいます。ですから、これまでの経験から「好きな仕事」が明確になっている人以外は、最初から「好き」にこだわって仕事探しをするのは、得策とは言えません。
天職
ちなみに「天職」という言葉も、よく使われます。デジタル大辞泉によると、「天職とは、天から授かった職業。また、その人の天性に最も合った職業」と説明されています。仕事探しの時に、天職を探しに行ってしまう人もいますが、天から授かったものを探しに壮大な旅に出るようなものです。
「これが私の転職です」と語れる人の多くは、その仕事をやっているうちに、ある時ふと、そう気づいたとか、働いているときにすごくしっくりする感じを覚えた、と話します。そしてそれは、自分にできる事をやっていて、誰かに感謝されたり、何かに役に立ったときです。
つまり適職が楽しいと感じられて、かつ何かの役に立った時に、適職が天職にかわる、そういうものではないでしょうか。その時は、仕事をしているというよりも、この仕事とともに生きているという感覚の方が強くなるのでしょう。
適職を知るために
ということで、適職を知るには、自分の能力・才能を知る必要がありそうです。では、実際に適職は、どうやって見つければいいのか、自分に合った仕事を見つけるための方法を列記しました。参考にしてください。
適職を見つける方法
自己分析をする
自己分析をして、自分の強みや価値観を知りましょう。価値観は、具体的な仕事内容を示すものではありませんし、能力・才能でもありませんが、こういう傾向の仕事という大きなくくりの指針にはなります。
(例)
・いつもの作業に集中することを大切にする。
・奉仕することを大切にする。
・新しく斬新なアイデアを生み出すことに重きを置く。
・新しくてワクワクする体験を大切にする。
・なんでも自分で決めていくことを重視する。
・世界の役に立つことをする。
・遊んで楽しむことを大切にする。
・価値ある知識を学ぶ、または生み出すことを大切にする。
これまでの仕事で身に着けたことを棚卸しする
この時に気を付けることは、「強みや得意なこと」「自分にしか出来ない事」ということだけに絞らない事です。社会人になって身に着けたことは、全て洗い出してください。
電話応対・来客応対などのビジネスマナー、PCの基本操作、データ入力、資料作成・文書作成、ファイリング、プレゼンテーション、時間管理、タスク管理などがそうです。これらは得意であれば「強み」ですし、そうでなくても出来るのであれば「能力」です。
さくさくと問題なくできる仕事をピックアップする
サクサクできるということは、ストレスフリーなので、能力があるとみなしていいでしょう。
ミスの多い仕事、苦痛を感じる仕事をピックアップする
絶対にこれはないというものを除いていくと、選択肢が減るので、選びやすくなります。どうにもこれは才能がなさそうだ、やっていると苦痛を感じる、というものは除いておきましょう。
評価が高かった仕事、成果をだすことができた業務などを棚卸しする
高い評価を得たり、一定の成果が出せたということは、その業務に対して、高い能力を持っているということです。業績として残っていなくても、褒められたことがあれば、書き出しておきます。書き出したものに評価の高かった順番をつけておくと、どういうことで力を発揮できたかが分かりやすくなります。
チームやプロジェクトの一員として参加した場合は、その時の立ち位置、携わった業務を細かく棚卸します。チーム目線ではなくて、個人の力を見ることが出来ます。また、その時に仕事がやりやすかったかどうかで、チームでやる仕事の向き不向きが分かります。
職場の人に聞く
自分一人では忘れてしまったり、気付かなかったりすることもあります。職場の上司先輩、同僚などに、自分にどんな仕事を任せたいか、第三者目線の意見を聞いてみましょう。業務のことなので、退職や転職を怪しまれることもないはずです。
知らず知らずに没頭してしまう仕事をピックアップする
能力や才能から少し外れるかもしれませんが、末端の小さな業務であっても、時間を忘れて取り組めるものには、適職のヒントが隠されています。時間を忘れて没頭することは、やりがいにもつながってきます。
仕事の種類・内容を研究する
そもそもの話ですが、どんな仕事がありどんな業務をしているのか知らなければ、選択範囲が狭くなります。
企業が求める人物像を見て、自分が当てはまるか考えてみる…企業が求める人物像は言い換えれば、企業が求める能力です。仕事に役立ちそうな自分の能力・才能を言語化するのにも役立ちます。
番外編
適職を見つけても、自分が働きたい場所に、その仕事がなければ就職することは不可能です。
希望通勤圏内に、どのような仕事があるのかも、調べる必要がありますし、会社や仕事が少なければ、職業として絞るのではなく、価値観に沿って考えるとか、能力・才能が「より」生かせる仕事、ということで探していくことになります。
まとめ
自分に合った仕事の方が、やっていて楽しいし、評価も上がりやすい。さらに自分に合った仕事で、誰かや何かの役に立てたら幸せです。自分に合った仕事なら、ストレスも少ないでしょう。
棚卸したり調べたりするのは、なかなかに面倒な作業ですが、ミスマッチを繰り返さずに、充実した生き方をするためです。ぜひ取り組んでくださいね。
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