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転職を成功させるための職務経歴書の書き方
2022.12.01
履歴書や自己PRと共に応募時に作成する職務経歴書。あなたが携わった業務でどのように成果を出したのか、どんな仕事に従事してきたのかを、要領よくまとめる必要があります。
例文や注意点などをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
職務経歴書とは?履歴書との違い
履歴書
応募者の基本的なプロフィールを見ます。氏名・住所・連絡先・学歴・職歴・保有資格等・志望動機・自己PRなどを記入します。これらは記入必須です。
形式によっては、任意記入として趣味、特技などの欄を設けてあるものもあります。また、職務経歴書との大きな違いとして、ある程度の基本的なフォーマットが存在します。記入者は、印刷されたフォーマットに従って記入していきます。
職務経歴書
履歴書では分からない、応募者の詳細な職務経験や実績等を知り、求めている能力を持っているかを判断する書類です。
決まった形式はありません。自分がアピールしやすい形式を、自分で作成していきます。「伝えるべきことを要領よくまとめて伝える力」も見られています。
由形式なので、志望動機・自己PRなどは、履歴書に書ききれなかったことも書けます。 退職・転職理由の他、入社に当たって特に希望する条件なども記入できます。
職務経歴書の基本
職務経歴書を書くための準備
職務経歴書は、伝えたいことを最もアピールできる書き方にしなくてはなりません。そのためにも、いきなり書き始めるのではなくて、準備をすることが大切です。
最もアピールすべきことをピックアップする
応募先が求めている経歴・スキル・強みに合致するものを絞り込み、どのようにアピールすれば効果的かを考えます。
職務経歴書では、資格は、応募先でより役に立ちそうなものを先に書いて、目につくように工夫します。
面接での質問を想定して記入する
面接であれこれ聞かれたくないと思う転職理由などは、あえて分かりやすい言葉で書いておくというやり方もあります。期間満了、婚姻により退職、会社理由などです。
逆に、ここを詳しく聞いて欲しいということは、目につきやすいところに配置したり、相手の気を引きそうな言葉を使ったりします。
面接での質問を想定して記入する
面接であれこれ聞かれたくないと思う転職理由などは、あえて分かりやすい言葉で書いておくというやり方もあります。期間満了、婚姻により退職、会社理由などです。
逆に、ここを詳しく聞いて欲しいということは、目につきやすいところに配置したり、相手の気を引きそうな言葉を使ったりします。
読みやすいレイアウトにする
これまでの経験をだらだらと長く綴るだけの職務経歴書は、NGです。A4用紙2~3枚に収めます。全体的に、パッと開いて、どこに何が書いてあるのかわかりやすいレイアウトにします。ごちゃごちゃしているものは、読んでもらえないこともあります。
罫線や表、箇条書き等の使用も考えましょう。字の大きさにも気を使いましょう。年配の人が読むことも想定して、10.5ポイント以上の大きさにしましょう。
応募先の印刷事情もあるので、基本的のモノクロの方が無難です。太文字や下線は使ってもいいでしょう。
職種別に紹介!職務経歴書フォーマット・書き方の見本
職務経歴書の形式は自由とお伝えしましたが、参考となるフォーマットは存在します。自分がアピールしたい強み、経歴、スキルに合った形式を参考にして、作成しましょう。
冒頭部分
一番初めの、必ず記載しなくてはならない必須部分です。
標題
「職務経歴書」と大きめの文字で最上部“中央”に記載します。
日付
提出日(郵送の場合は投函日、持参の場合は持参日)を記載します。履歴書の日付と同じにすることを忘れずに。
年号記入欄は西暦・和暦どちらでも構いませんが、応募書類の中では、いずれかに統一させます。最近は一般企業では西暦が多いようです。
公務員の場合、公文書の書き方は細かく定められており、原則として元号を用いて書くことがほとんどです。
原則なので、西暦で書いたらいけないということではありませんが。気になる場合は、求人情報等にどちらが使われているか確認して、同じものにすればいいでしょう。
氏名
“右端”に記載します。
電話番号
履歴書に記載しているので必須ではありませんが、固定電話か携帯か、優先して欲しい番号を書いておいてもいいでしょう。
職務経歴の記載スタイル
職務経歴には、いくつか記載スタイルがあります。
職歴を時系列に整理する
古い経歴から記載する=「編年体式」
職務経歴を古いものから並べて記載する一般的な方法。
ポイント
・キャリアの浅い方や、1つの企業に長い期間勤めた方に向いています。
・どの形式がいいのかわからない場合は、編年体をお勧めします。
・どんな過程でどのようなスキルを身に着けてきたか、分かりやすく伝えられます。
・前職における職務の内容・実績・能力・スキルなどを具体的に記載しましょう。
新しい経歴から記載する=「逆編年体式」
職務経歴を新しいものから並べて記載する方法。
ポイント
・直近の経験・スキルをアピールしたい方に向いています。
・応募職種が、前職と同じ(近い)方や、過去のキャリアを目立たせたくないに方に向いています。
・「読みづらい」という印象を与えてしまう場合もあります。
職歴を職務内容の種類ごとに整理する=「キャリア式」
職務経歴が多いなど、複数に分類できる場合に、同じ職務内容やプロジェクトごとに区分し、アピールしたい順に並べる方法。
ポイント
・専門性の高い職種や、転職回数が多く同様の仕事をしてきた方に向いています。
・強調したい職務内容を目立たせることができます。
・時間的な流れが分かりにくくなるので、別に職歴を時系列で並べた「略歴」を付けることもあります。
その他=「フリースタイル」
職歴を職務内容ごとに区分して、それぞれの区分を時系列で並べる方法。勤務先ごとに職務内容や実績を記載する方法など、独自に工夫したものです。読みづらくならないように気を付ける必要があります。
履歴書・職務経歴書作成の注意点
正直に書く
自分をよく見せたいと、嘘を書いてはいけません。履歴書・職務経歴書に嘘を書くことは、いわゆる経歴詐称に該当し、内定取り消しや解雇になる可能性があります。
不利な略歴を隠さない
「略歴(職務要約)」=職務経歴を要約した内容です。転職回数が多い方や、キャリアチェンジした方、病気、介護、子育て、起業などでキャリアが中断した方は、キャリアチェンジやキャリア中断があったことを伝えることで、ネガティブな印象を与えることを防ぎましょう。
必ずコピーを取っておく
履歴書・職務経歴書は、面接のときに面接官が手元に置き、それをみながら質問をします。提出書類と矛盾のない答えをするために、面接直前に見直す必要があります。
関連しない経歴は簡潔に記載
応募先と全く関連のない履歴については、詳しく記載する必要はありません。
例)
パートで飲食店に勤めていた
→キャリアコンサルタント資格を取得して、職業相談業(非正規)に転職
→今回、人材紹介会社の正社員に応募
という方の場合は、飲食店での業務を事細かに伝えてもあまり意味がありません。簡潔に処理しましょう。
ただ、飲食店で働いている時に、なぜキャリアコンサルタント資格を取得しようと思ったのかは、面接官が聞きたくなるポイントですし、おそらくこの方が語りたい思いでもあるでしょう。
飲食店にいる時に資格取得したことは、記入しておきます。これが、面接での質問を誘導するやり方でもあります。
まとめ
履歴書と職務経歴書の違いから、職務経歴書の書き方のポイントを解説しました。職務経歴書は形式が自由なだけに、伝えたいことがパッと目につきやすい工夫が必要です。
何通りか試してみるのがいいでしょう。できれば作成したものを第三者にチェックしてもらうと、いいアドバイスがもらえますよ。
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